オモニとクナ
─母と長女─
90歳を超えた在日二世の著者が、
40代で逝った母に鎮魂歌として捧げる家族の記録。
戦前の日本へ、10代の花嫁として朝鮮半島から嫁ぎ、さまざまな苦難を乗り切りながら自分の家族を作り上げ、戦中、戦後を通して逞しく生き抜いた一人の女性がいた──在日二世として日本で生まれ育った著者が、90歳を超えた今、40代で逝った母へ〈鎮魂歌〉として捧げる、子孫へ語り継ぎたい家族の記録。「オモニ、もうオモニより46年も長生きしちょるよ──」