和漢新詠集
歴史をひもとき、平和を想う。
古典や数学に通じる著者が詠んだ詩と漢詩の数々を一冊に。
「ルソーの時代から/人間の魂は どれほど進歩したのか/人間の行く手に広がるのは/絶望の大海原なのだろうか/希望の灯は見えないのだろうか」(「わらべ地蔵」より)──日々の暮らし、古典文学、経済や歴史に関する思索などを織り込んで詠んだ多彩な詩と漢詩。その作品からは、平和を願う心、限りある人生だからこその豊かさ、そのなかで懸命に生きることの大切さが感じられる。