「源氏物語」と私
女君たちが教えてくれたこと
女君は教えてくれた。
「自らに依りて生きる」ことこそが、幸せを見つける近道なのだと。
人間は理解しがたく、愚かで罪深いもの……だがしかし、同時にかけがえのない、個性に充ち満ちたすばらしい存在だと、「源氏物語」は教えてくれる……。自らの人生を俯瞰に見つめ、喜びも悲しみも、怒りも悔しさも、そのすべてをこれからの「糧」に変えていこうとする、「生きる力」を与えてくれるエッセイ。思い悩む時でも、女君たちはきっと、生きる道をナビゲートしてくれるでしょう。