天国のぴよちゃんからの贈りもの
〜いのちの花束をあなたへ〜
死産という喪失体験を通して、
悲しみの次の段階へと踏み出すまでの軌跡を真摯に描く。
第1子である長男を帝王切開で出産した私は、第2子“ぴよちゃん”は自然分娩で産むと決意していた。しかし臨月を迎え、阪神・淡路大震災と日を同じくして、私は死産をしてしまう。その後、2人の子どもを授かったが、二十数年間、私の心から自責の念と、ひとつの大きな問いが離れなかった。そんなある日、その答えが突然、降りてきた──悲しみの次の段階へと踏み出すまでの軌跡。