『おくのほそ道』の物語を読む
「既成概念」や「常識」にとらわれず、
新しい眼で読み解く、漸進的で、画期的な論考。
紀行文という既成概念から響く「不協和音」、それは彼の心の叫びなのかも知れない……。「常識」にとらわれず新しい眼で読み解く、漸進的で画期的な論考。「種の浜が須磨の浜より寂しいのは、そこに杜国がいないからなのだ。倒れる者を萩の原のように受け止めるどころか、芭蕉はただ波の間を揺れながら小貝に纏い付く塵に過ぎなかった……」(本文抜粋)