ロビーチェア
市庁舎のロビーチェア。
そこで話を聞き、解決の糸口を見つけてくれる人物の物語。
今、学校現場で何が起きているのか。そして、家庭では……。市の合同庁舎のロビーに置かれたロビーチェア。そこで特効薬はないが、話を聞き、頷き、深め、解決の糸口を見つけさせてくれる主人公の小袋喜一、通称フクロウ。それは、今求められる“斜めの関係”の他人。教師、教頭、校長として教育現場を奔走し、保護者とともに悩んだ経験があるからこそ書くことができた小説。