日本初の農村劇団『嫩葉会年鑑』 増補版 安元知之の生涯
山春村(現うきは市)にあった百年前の日本初の農村演劇集団と
劇団を創設した男の生涯。
日本初の農民劇団「嫩葉会」は、当時文化的に遅れ娯楽の少ない地方農村部に根差した、画期的芸術集団であった。その劇団を立ち上げ、文字も読めない農民の若者に文字を教え、当時もっとも新進気鋭な劇作家の新作を演じさせたのは、医師の安元知之であった。彼の巌のごとき信念はどこにあったのか──。彼の残した嫩葉会年鑑をもとに彼の抱いた理念と生涯を追う。







