初秋
年齢を重ねて思うこと
日常を描いたエッセイ集。
「ゆっくり、ゆっくり」齢を重ねた著者の視点がうかがえる。
タガネソウ、ピンクのバラ、エノコログサなど、季節を想う文章。水道管やミシンなど日常のことをユニークに描写した言葉。その他、きょうだいのこと、趣味の登山のこと、などがやわらかく、しかし鋭い視点で紡がれる。人は誰もが年齢を重ねていくなかで、捨てていくものと、より精鋭になっていくものを抱えているのかもしれない。ゆっくり、ゆっくりの時間の中だから見えるものがある。







