因果応報

猿町奇譚

瀧祐二 (たきゆうじ)

舞台は昭和の港区白金。
社に祀られた大猿が紡ぐ怨恨と報い、読む者の現実を揺さぶる。

昭和30年代の港区白金を舞台に、社に祀られた不気味な大猿の木像を巡る因縁と祟りを描く。祖母と少年、老婆という三者の交錯する視点から、出生の奇禍、連続する怪異、復讐と報いの連鎖が半世紀を越えて現代に波及する様を格調高い文体で緻密に描写する。恐怖と機知、凄惨さとユーモアが混在し、虚構が読み手の現実感に食い込み、心に深い余韻を残す作品。

定価:990円 (本体 900円)

判型:四六上

ページ数:56

発刊日:2026/01/15

ISBN:978-4-286-27301-3

ジャンル:小説・エッセイ > 小説 > ミステリー

著者プロフィール

1953年生まれ、東京都港区出身
1976年、早稲田大学卒業
長きにわたって教育に携わる

■著書
『兄弟地蔵』(2021年、東京図書出版)
『塵芥仙人』(2023年、幻冬舎メディアコンサルティング)

※この情報は、2026年1月時点のものです。

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