浜町の家
震災を「見た」物語ではなく
一人ひとりに手渡された「生の証言」ともいうべき体験記。
2011年3月、津波に攫われた故郷へ──。横浜から大船渡へ、限られたガソリンをつなぎ、霙と闇の道を走り続けた。ラジオから流れる訃報、途切れ途切れの父の声。弟を焼き、甥を探し、避難所で過ごす日々。方言で綴られる言葉は、記録であり、祈りであり、沈黙の叫びでもある。これは震災を「見た」物語ではない。私たち一人ひとりに手渡される「生の証言」である。







