出版費用0円キャンペーン結果発表!!!

2020年、最初に「出版」の夢を叶えた一作は、“ポストアポカリプス”な一作。

2019年12月20日から本年2月5日にかけ、年をまたいで開催した出版費用0円キャンペーン。お正月休みを使って書かれた作品がたくさん寄せられました。そうしたなか、今年初の発表ページを飾る一作として選ばれたのは……

あまひら あすか 氏
『 終末世界、ネクロマンサーひとり旅 』

※刊行時はタイトルおよびペンネームが
一部変更される場合がございます。

本作はひとりのネクロマンサーと、彼自身がつくりあげた幼女ゾンビ・ユメコのふたりが、滅んだ世界のなかで仲よく楽しく生活してゆく、ほのぼの日常ポストアポカリプスファンタジー。

ポストアポカリプス（Post-apocalyptic）作品とは、文明が死に絶えたあとの世界を描いたフィクション。……となれば当然、ヒトがヒトを喰らうディストピアを描いた作品と想像されるものですが、本作は違います。たしかに「アンデッド（歩く死者の怪物）」との対決も見られますが、あくまでも焦点はネクロマンサーとユメコの「日常」。そして日常とは、たとえ終末世界であろうとも、どこかほのぼのとして、ときに間の抜けているもの。この相反するかのように思える「非日常」と「日常」の絶妙なかけあいこそが、本作の最大の読み味といえるかもしれません。

今年初めてとなった選考会は、冬の陽射しがたっぷり入る9階会議室にて行われました。良作に恵まれ議論はなかなか収束へと向かいませんでしたが、そんなときこそ、選者の顔にはいい笑顔が浮かぶものです。

さて、今回の選出作『終末世界、ネクロマンサーひとり旅』の刊行は、本年夏から秋にかけての予定。各ネット書店やお近くの書店にてお求めいただけます。お楽しみに！