火と燃え 傷つき 生きて
激動の時代をひたむきに生きた男
世界を制覇した工業用ミシン開発を指揮した
著者が、昭和の激動の人生を綴った回顧録。
もの作りの楽しさを覚えながら育った少年時代が過ぎ、海軍兵学校での生活を送る著者に突きつけられた、突然の終戦。焼け野原となった生家跡に立ち尽くした著者は、改めて祖国の再建を胸に誓う。その後、日本共産党の活動に傾倒、挫折や失恋を通して大人へと成長してゆく──。戦後、機械技術者として技術の武者修行に旅立ち、やがて東京重機(現JUKI)に入社。同社の工業用ミシンを世界一に育てた著者が、激動の人生を綴った半生記。