不真面目な哲学者
“虚無的な私”の様々な想念をウイットで
包んだ、史上最低に最高な(!?)エッセイ。
「この私がだらしなくある“現象”は、私の人生そのものなのだ。(中略)その生き方─あり方は、ある言葉を用いればカオス的なあり方であり、溺れる者は藁をも掴むというが、私はどの藁にもしがみつけない、いや、自分を誤魔化しつつしがみついては放し、しがみついては放し、の連続なのである」自らを“この世始まって以来の最低の哲学者”とみなして綴る、深淵なるユーモア・エッセイ。