幕末の隻腕軍神 伊庭八郎
「伊庭の小天狗」「隻腕の美剣士」、
伊庭八郎の26年の波瀾に富んだ生涯を描く物語。
「誰が進んで賊徒の汚名を受けたいものか。この国家のために血の出るような努力を重ねてきた結果が、その汚名を被ることなのか」八郎は、それでは無念やるかたないと思った。そうなれば、もはや戦う以外に、一方的に受けた屈辱を晴らす術はないのだ……幕末から明治にかけて、「伊庭の小天狗」「伊庭の麒麟児」としてその名を轟かせた隻腕の美剣士、伊庭八郎の波瀾に富んだ生涯を辿る。