【文庫】槍ヶ岳 殺人山行
槍ヶ岳直下の坊主岩小屋で恋人に宛てた遺書が。
遺体なき事件に紫門一鬼の推理が冴える。
槍ヶ岳直下の坊主岩小屋で、登山者が置手紙を発見して届けた。書いた人は「Y・H」とイニシャルにしてあったが、宛名は「来宮亜綺子様」となっていた。そこには、恋人との訣別の苦しさと、死の目的で槍ヶ岳にやってきたと書いてあった。つまり自殺を予告しているのだった。山岳救助隊・紫門一鬼は付近を捜索するが、遺体は発見されなかった──。山岳ミステリー小説の傑作!!