時代と共に 銀行の中
バブル前後に奮闘する一人の銀行員を通して
人間味あふれる心豊かな時代を描いた小説。
大学を出て「よもぎ銀行」に就職した八神真一朗は、バブルを挟んだ激動の時代を生き抜いていく。銀行員は多くの苦しみを背負い、外にはいい顔をしながら必死に働いていた。過酷な業界ではあっても、血の通った人間らしい社会の中で成長していく八神の姿を通して、何かに違反することを恐れて行動しない窮屈な現代社会に警鐘を鳴らす。人の生き方と社会のあり方を問う社会派小説。