【文庫】叫ぶ臓器
群馬県で薬剤師をしている石野紘子に兄の訃報が。
自殺として処理されるが大きな疑惑が。
先月まで、全日健康薬品の社員で、中国の上海工場で薬品管理部門の責任者をしていた兄の勤が、不通渓谷で遺体で発見された。勤は帰国後、成田空港から行方不明になっていた。兄の死から数日後、妹の紘子のもとに、中国から投函された兄からの手紙が届いた。その紙面には、「法輪功、悪魔のゼンニッポリン」と書かれていた──。「臓器移植」の闇をするどく抉る、衝撃の医療サスペンス!!