方言は今も生きている
方言と共通語
方言を手放すな!
国語の二重構造を人間言語学の視点から説き起こす新しい日本語論。
富山の人はどうして富山藩や売薬業にプライドを持てないのか──それには、金沢との関係性があるのだろうか。日本語と英語の対比研究、その基底に流れるそれぞれの文化理解に力を注いできた専門家が、故郷の言葉を考える。気持ちを運ぶ生活語としての方言と、道具語、観念的言語である共通語。その融合こそが豊かな言葉の世界、真に「個」を確立した人間を創るのです。