赤い大地と青い海
第2次世界大戦の終戦後に起きた悲劇の中を生き抜いた
ある親子の軌跡を描いた小説。
昭和49年から日本に永住帰国を果たした中国残留邦人は、孤児を含め2万人を超えたが、今では孤児の高齢化が進み忘れ去られようとしている。第2次世界大戦終戦後の日から始まるこの物語では、日本に引き揚げる満州開拓団の人々の苦難の道を軸に、終戦時に起きた様々な日本人の悲劇のエピソードを絡めながら、やむにやまれず子どもを中国に残してきたある親子の軌跡を描いている。