わが修業時代 その後
精神科医の『診療の合間』エッセイ集
人間は千差万別だから愛おしい──。
40歳を過ぎ、医者になってもまだまだ「修業」です。
人間は千差万別だから愛おしい。患者さんからの“言い分”に驚いたり、困ったり、笑ったり……。「かつて私は完璧を求めないといけない理論物理学の研究者だった。今度は人間の心と脳が対象である。……ええ加減主義は、私の挫折からの回復の過程で見いだしたものである」(本文より)。──40歳を過ぎて精神科の医者になってもまだまだ「修業」です。


