私の歩んだ道
なんのこれしき
平凡な結婚のはずが夫の死で運命が大きく変わった女性が
その後の生きようを綴る自分史。
夫が夜中に突然目を覚まし、私を起こして言った。「一緒に死んでくれ!」弱気な夫が可哀想で、思いきり抱き締めた。平凡な幸福を夢みて平凡な結婚を選んだはずが──。突然の夫の死によって運命が大きく変わってしまった。失意のどん底からはい上がるために、家族が一致団結して生きた。泣いてばかりの妻が心ならずも強くなってゆく、その後の生きようをありのまま綴ったエッセイ。