楚歌
屈原幻想伝
屈原の憂愁を秘めた『楚辞』はやがて……。
<幻想>シリーズ第四弾 中国歴史小説。
「汪立、何故、私はこれほどまで、頃襄王に疎まれるのだ?」「それは原様があまりにも、真実を語るからだと思います」「私が真実を語ることは、それほどの罪なのか?」「時には……」(本文より)ただ楚を愛し、美しき音色、美しき言葉、貴き文化を持つこの国を守りたかった──。屈原の憂愁の想いを秘めた『楚辞』はやがて……亡国の序曲に。<幻想>シリーズ第四弾中国歴史小説。