牛舎ニウマレセシ衣食住
昭和三十年代 私の長屋暮らし
懐かしい昭和のかおりがする、
長屋暮らしの様子と家族の在り方を描いたエッセイ。
懐かしい昭和のかおりがする長屋暮らしの様子と、その頃の家族の在り方を描いたエッセイ。「家族」というものを意識することもなく過した時代を、改めて意識し直したとき、浮かんでくるのは断片的なものではあるけれど、そのかけらを集めて紡いだ時に出来上がる家族像こそ、自分が大切にしたかったものだと教えられる。著者は、どこで生まれようと懸命にもがいて、と人々にエールを送る。