ピアノとこの家と生きていこうと決めた日
長年に渡る母との確執を抱えた“私”が、
己の内を掘り下げ、安寧を見つける物語。
ガダルカナル島での体験で、私は生まれ変わることができた──弟を溺愛し、私には理不尽な怒りをぶつけ続けた母親。母への負の感情をいかに乗り越えるかについて悩み続けた私は、多くの人との出会いと様々な経験を重ねた末に、祖父が亡くなった戦地・ガダルカナル島を訪れた際に、自己の生を見つめ直す体験をする。著者が己の心の奥底を掘り下げ、綴った清心の私小説。







