二十一世紀のモナリザ
右京が『お題』を出し、愛子がショートショートや詩を作る。
それは二人の至福の時間。
「生きるって何かな?」「えっ、何か悩んでる?」「ありのままの気持ちだよ」「うーん、そうか。実はね、ショートショートや詩も、生きるための境地に到達する手法の一つなのよ」(本文より)。瞳の美しい愛子は婚約者の右京の出す「お題」でショートショートや詩を作る。右京は、愛する愛子をキャンバスにとどめようと、愛子をモデルにして絵を描く。そして物語と絵は奇跡を起こす──。