総目録

短調の春影

SeReine Junco Kobayashi

「あなたの前に立ちはだかった氷の門に／涙の日を移しかえ／呪縛が解かれよう／くびれた体型に／時代を表象した／白日の歪曲線さよ／そんな中に一人純粋無垢／天使のなげきを／激動へと運搬する／黙示録に追撃され／使役や苦心を含み／口元へと、さらに／追放された第3の眼のみが／帰り来ぬ君に／視力を贈る」───深淵から80編の象徴的な詩を刻む。詩集第8作。

ISBN：978-4-286-24755-7 
定価：1,870円 (本体 1,700円)  
発刊日：2023/12/12

詩は絵想を奏でる

SeReine Junco Kobayashi

「3歳のときから魂論争してきた／神学と哲学の永遠のテーマ／無限のアンチテーゼは／小説から台詞と情景描写の／苦手を指摘され私自身から／詩に転向した10歳のとき／プラネタリウムの星の群れ／フランスバロックの羊の群れ／パストラールよ／神の子羊へと彷徨／アニュスデイよ／哲学は絵画へと向かいし／彷彿とする／魂詩をテーゼらしき」──血肉となる詩を綴った、第7詩集。

ISBN：978-4-286-26043-3 
定価：1,870円 (本体 1,700円)  
発刊日：2022/12/05

私訳 ランボーアンソロジー

SeReine Junco Kobayashi

叡知は暴君の新たな成果と悪魔を示す／終末は第一原因を崇拝することを廃止する／クリスマス現世にて、夢にとりつかれ天の行進曲を歌う／永遠の隷属が、生命を地獄に落とされないように（「朝④」より）──「象徴詩」を胸に、ランボーの詩を訳す。「前回訳のボードレールは12歳で接したが、アルチュール・ランボーとラディゲの『肉体の悪魔』とは、（永遠）17歳で、歪まない」

ISBN：978-4-286-23162-4 
定価：1,650円 (本体 1,500円)  
発刊日：2021/12/05

熱情パーカッション

SeReine Junco Kobayashi

心酔するワイン畑／庭師のハサミは／カ二より青ざめる／自転車で通路は／ブドウの不在／洋服は展覧会／絵にはためく／シンボルの有無／アウフヘーベンより／つまようじに／刺さった果実を（「日々への想い出」）象徴詩を書き続ける著者の「熱情」が迸る。「感応や感情や情念や妄執や熱情はひるまない。心のエネルギーこそわが詩作の原動力である」。

ISBN：978-4-286-21123-7 
定価：1,320円 (本体 1,200円)  
発刊日：2019/12/05