氷河を渡る記憶
池部良 中・短編小説集
銀幕の二枚目スタア逝く! そのスタアが遺した、
最初で最後の傑作小説集を緊急出版。
撮影現場、禁断の恋、スタアの私生活、国際線パイロット、軍隊生活──。華麗な舞台を背景に、綴られた美しくも哀しいヒロイン、ヒーローたち。91年には「そよ風ときにはつむじ風」で、日本文芸大賞を受賞した名エッセイストの小説には、自らの体験が、瑞々しく描かれていた。「脚本家志望だった池部さんの小説は、筋立て、構成がドラマチックであり、人間心理のからみ合いも見事に張りめぐらされている」と文芸評論家も絶賛している。