藤堂高虎伝
七人の主君に仕え乱世を生きた武将
走狗か、それとも名君か──。
大名になる夢を胸に戦国時代を駆け抜けた武将の一代記!
藤堂高虎は何度も主君を変え、変節漢あるいは走狗と人からは言われていたが、情に厚く心が寛大であったので、自藩の領民からは絶大な人気を得ていた。人からとやかく言われるのは血筋がよくなかったからであり、高虎との出征争いに敗れての嫉妬・やっかみと考えられる。自分の働きに見合った恩賞を得られれば高虎も安心して働けたし、主君を変えずに済んだかもしれない。