かぼちゃの花
田舎の子どもの戦中戦後
戦中生まれの「戦争」を知る者が書き残す、
戦争のおろかさと当時の子どもたちの姿。
戦時中、岐阜・多良村には多くの子どもたちが都会から縁故疎開してきた。村の子どもたちは不安でいっぱいの疎開児童を励まし、ともに遊んだ。戦後も子どもたちの苦難は続いた。ある子どもは腹を空かして下校中に倒れた。しかし、辛く貧しい中でも、みなたくましく当時を生き抜いたのである。(著者)──当時の忘れてはならない暮らしを書き記す。