ぼけ親父 小ぼけ女房 珍道中
ボケが始まった夫を見守る妻が、
その時々に思うことを詩に託してつづった作品。
【言葉が出てこない/すぐに忘れてしまう/出来ないことばかりが/増えて/自分に/自信がもてなくて/迷惑ばかりかけてと/男が言う/ありがとうの言葉を/いっぱい/貰っているから/それでもいいよと/女が言う】(「ある日の老夫婦」より)。人生の旅の終わりに近づいた、自称“ぼけ親父”と“小ぼけ女房”の、本気で本音の、ありのままの暮らしの詩集。