風魂
松田義信歌集
長年宮崎県で高校の校長を務めた著者が、
亡き両親や妻、故郷への思いなどを詠んだ歌集。
今は少なくなった「文人」と評され、ヤマトウタに親密さのつきない思いをいつも心に得ているという、長年宮崎県の公立高校の校長を務めてきた著者が、亡き両親や妻、故郷への思いなどを詠んだ近作を集めた歌集。表題の「風魂(かざだま)」は、本書に収められた勤農の生涯を送った両親のことを詠んだ「日の灼けば野良着にホーホィ父母の招きし風魂ま胸に呼ばな」による。