昨日の岩
「死」が頭をよぎる病を前にして、
葛藤や闘病の辛さをリアルに描き切った体験小説。
物が二重に見えることから病院に行った恒司は、ステージ4の脳腫瘍の宣告を受ける。脳の癌、これは助からない、と死を覚悟した恒司だが、懸命に回復を祈る妻と医師の長女、長男夫婦の手前、口に出すことはできなかった。迷いを抱えたまま、長女の勧める病院に入院し、治療を始めたのだが……。「死」が頭をよぎる病を前にして、わき起こる葛藤や闘病の辛さをリアルに描き切った体験小説。