家族の拵え
〜父と母と、息子と娘〜
誰かの娘であり、誰かの息子である物語。
ある家族を多角的に描いた短編小説集。
生前相容れなかった父の死後、見つかった原稿には、壮絶なファミリーヒストリーが記してあった…『蒼き穂草』。病気の娘のもとに駆け付けるが、娘との関係に悩み果てる母…『根雪』。幼い頃、生死の境をさまよったぼくは、母親の覚悟を垣間見る…『ぼくのビョーキ』。夫の母が亡くなった。一家を支え続けた母だった…『蝶の羽』。ある家族を様々な角度から多角的に描いた短編小説集。