ユリシーズ
家族のための自動車「ミニバン」。
その開発に携わった技術者たちの情熱を描いた小説。
高級車開発に追われる自動車メーカーの中にあって、日本の家族向けの「ミニバン」の必要性を確信し、その開発に情熱を燃やした技術者たちの物語。周囲の理解も得られない不遇な開発チームが、連続する困難を解決し、とうとう企業の起死回生とも言える大ヒット商品を創りだすというビジネス小説であるが、「諦めなければ必ず出来る」という開発チームの情熱に魅了される。