不器用にブルーズを
孤独と痛みをブルーズで織り上げた
心震わす現代を生き抜く魂の自叙伝的エッセイ。
刈り上げ頭にぼろ服、寒さと孤立に震えた少女が、RCサクセションのロックと泥臭いブルーズに救われた。障害児教育に身を投じ、バンドで叫び、親と過去を解剖しながら〈自分らしく生きる術〉を掴むまでを綴る体温高いエッセイ。惨めさを力へ変えたいすべての大人に音が聞こえる。真夜中のステージで放った遠吠えは、読む者の胸に熱を灯す。半生の葛藤がギターリフのように響く。