難聴者
知られざる“日陰の障害”、
難聴・中途失聴者の実生活を描いた、自伝的エッセー。
「一口に難聴というけれど、障害としてあまり知られていないし、程度も様々だ。ゆっくり歯切れよく言えば分かる人もあれば、文字を介さないと駄目な場合もある。難聴は見えない・対応方法が多様・即座の対応が困難だ」(本文より)。生涯を通じ難聴に悩まされ、晩年には難聴者のための活動を行った筆者が贈る、「聞こえないこと」から生じた様々な体験・苦労・軋轢を記した回顧録。