『きっと叶うね』

加賀谷 雅美 （東京都）

保育園の先生。お嫁さん。お母さん。
子どもの頃の夢は全部叶った。
今の夢は、優しいお義母さん。
かわいいおばあちゃん。
息子に迷惑を掛けず老夫婦で助け合いながら
笑顔の絶えない穏やかで夢のような毎日を送りたい。

『私の居場所』

吉田 るな （埼玉県）

私の心は紙の中。
憩いの場で、癒しの場。
疲れた心を、今日も白紙が受け止める。
読んでもいい。書いてもいい。
忙しい思いをぶつける場所があるから明日がある。
だから私は一生書き続けていたい。
物語は心を救うから。

『350km』

霞 慶一 （東京都）

350kmという数字が学生時代の僕にはとても長く感じた。
今年の春に彼女は卒業する。
レンタカーを借り、花束を抱え、スーツを着て、抱いていた想いを伝えに行こう。
6年待てたんだから、350kmはきっと短く感じるはず。

『手を取りあう』

奥田 祐華 （大阪府）

手を繋いで横断歩道を渡る老夫婦を見た。
笑顔が眩しく、見ている私まで笑顔になった。
難病の夫との新婚生活が始まったが、間違いだなんて思ったことはない。
老夫婦のようにいつまでも手を取りあうこと、私の夢だ。

『笑顔にする涙』

木内 美由紀 （兵庫県）

「残念な人ね」と笑われた、同期のトップに。
「役立たず」と笑われた、エリート上司に。
「いつもありがとう」と泣かれた、病気の母に。
人の心を笑顔にする涙を知った。
私も他人のために泣ける人になりたい。

『保健室の先生へ』

百季 朋花 （沖縄県）

学校が嫌いだった。先生も、教室も。
そんな自分が何より嫌いだった。
「貴方の言葉、面白くて好き。」
そう言われたあの日から
全部が少しだけ好きになれました。
誰かを言葉で照らすことが
私の夢になりました。

『双子とママ』

まっさん （東京都）

「ママが死んだら、私がママを産む。生まれかわってもまた親子」と12の娘。
「死ぬ死ぬ詐欺って言われても生きて」と12の息子。
宣告、余命2ヵ月。
ママの夢は、いい子で生まれ、高校受験を見届ける事！

『お母ちゃんより』

赤松 沙織 （千葉県）

めちゃくちゃ迷惑かけながら、めちゃくちゃ長生きしてやる。
車を出して。これ食べたい。あれ捜して。買ってきて。
いちいち呼び出そう。思いっきりおんぶに抱っこする。
甘ったれ息子、ブーたれ娘。待ってろよ。

『たからもの』

岡本 夏子 （大阪府）

毎日必死だった
毎日精一杯愛した
疲れて病気になった
生きるのが辛くなった
訳もわからず涙が溢れる
急に泣き出す私に
ままいっぱいわらってと
二歳の娘が頭を撫でながら言う
あなたとまた
一緒に大笑いしたい

『夢を追う夢』

ほさ （千葉県）

家族のために
慣れない仕事を頑張るあなた
時間を割いては仕事の勉強

いつもありがとう。

夢を追う時間をあなたにあげて
大好きな小説を好きなだけ書いてほしい
ワクワクに満ちたあなたの笑顔を
早く見たい

『グランパドリーム』

蓮沼 伸之 （神奈川県）

産まれた！珠のような孫娘が。
産着のあかりと約束した、成人したらジャズを一緒に歌おうと。
依存症の私は酒を飲むと明日が消える。
20年健やかに生きて、飲まずに心で酔おう。
少しずつ大人になる、キミと二人で。

『げんきになあれ』

藤本 千尋 （愛知県）

へんなおかおすると
かかわらうよね
おりょうりつくると
たのしいから にこにこしちゃうよね
かか もうにゅういんしないで
がんばってるから
かかがわらうこと ぜんぶしてあげたいよ
だいすきだよ