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文芸社×毎日新聞 人生十人十色大賞

その人生が「物語」。

人生は十人十色。それぞれの彩りがいっぱいに広がった一作を募集します。
入賞作品は書籍化して全国発売。あなたの人生が、「本」になるのです!

新聞協会賞(編集部門)受賞最多記録をもつ毎日新聞社と、市井の人々の半生記を数多く刊行してきた文芸社がコラボして、「人生」をテーマにした文章コンクールを開催します。人は誰でも人生で一冊は本が書けるもの。どなたの生涯にも「ドラマ」があり「物語」があります。来し方を振り返り、行く末を照らす作品を書いてみませんか?

主催:株式会社文芸社
後援:毎日新聞社営業総本部

(組織改編に伴い部署名が変更されました)

書籍化&全国出版

賞金総額50万円

原稿用紙2枚分から

人生十人十色大賞・総評

今回は「人生」をテーマとしたコンテストということもあり、応募者の約半数を60代と70代が占めた。けれども、予想に反していわゆる若年層からの応募も少なくなかった。来し方を文章化することは、散逸した写真を一冊のアルバムとして整理する作業に似ているのかもしれない。写真の数と人生の長さは比例しない。また写真の数と人生の豊かさも比例しない。何を撮ったのか。どの写真を残したいのか。たとえ、ある限定的な期間に焦点を合わせて綴ったものだとしても、書き手の心の襞が鮮やかに映し出されていれば、「人生」のドラマティックな記録となる。半生記に人生の長短は関係ないのだという、ある意味では当然の事実に思いを巡らせながら進めた審査となった。

人生十人十色大賞・選考の様子

人生十人十色大賞・選考の様子

また、時代の潮流によって人生の色合いは変化する。仕事柄、海外移住も含めて家族を8度の転勤に巻き込むこととなった男性の人生。幼少期は闇市で生計を立て、高度経済成長期には当時まだ珍しかった職業のコピーライターとして身を粉にして働いた女性の人生。留学生として日本を訪れ、さまざまな局面で日本の伝統や精神性に勇気づけられ、助けられたという中国人女性の人生など。流れゆく時間のなかで苦悩し、抗い、生活を守ろうと必死に生きる人々の目は未来に向けられていた。「人生」を書くこともまた、過去を総括するだけではなく、現在を未来へと架け渡す行為なのだと考えさせられた。

入賞者発表

長編部門/最優秀賞

●講評
作曲家・すぎやまこういち氏の妹であり、作詞家・林春生氏の妻による半生記。テンポよく読み進められる作品であり、登場人物や設定の華やかさも魅力となっている。「サザエさん」の話を地でいくような、明るく大らかな椙山家の話がユーモラスであった。5人兄弟の末っ子として過ごした独身時代、フジテレビ局ディレクター・作詞家の夫を支えた時代、2児の母親として奔走した時代。それぞれにおける「市井の人」としての生き様が、重苦しくない語り口で描かれている。健啖家で愛妻家であった父親と、「大丈夫よ」が口癖だった鷹揚な母親に対する敬愛の念が、思い出のなかの些細な一場面を描く筆致に溢れている点も印象的であった。

長編部門/文芸社特別賞

●講評
太平洋戦争の影響を受けて激動の時代を生きた女性の半生記。主人公に位置付けられている女性は本作の作者の義母であり、大正・昭和を生き抜いた女性の姿をフィクショナルに描いた作品である。ドラマを描出する文章力に非凡な才能を感じた。神戸のダンスホールのダンサーとして働く姿など、当時のモダンな空気が豊かなイメージとともに浮かび上がってくる。他人の人生を描いたとは思えないほどディテールは丁寧に書き込まれ、人間関係が織りなすドラマにもリアリティが感じられる。

長編部門/毎日新聞特別賞

●講評
オーディオ機器に関心を持ち始めた子供時代から、プレーヤーもないのにCDを購入した日、ジャズに目覚めてアナログレコードを収集するに至るまで、あふれるほどの情熱とともに綴られた作品。タイトルにあるとおり日記をベースにしており、文体は比較的淡々としているものの、作者がレコードに偏愛を抱いてゆく過程、ジャズにのめり込んでゆく過程を丁寧に辿っている。その熱狂的な温度と安定感のある文体とのギャップが読み味のひとつとなっており、ジャズに関心のない読者も魅力を感じるだろう。

短編部門

タイトル 著者名 都道府県
お父さんと呼んでいい?奈良県 I奈良県
すごろく藤沢花神奈川県
カサブランカ道塚瞬北海道
食たりて織田はじめ兵庫県
他によって生かされる人生国松節子茨城県
戦時中の 学友斎藤ヒサ秋田県
糟糠五十年 妻褒めの歌馬場幸彦埼玉県
わが道しるべ川島正博兵庫県
ビスコのカメラ松本実佳愛知県
コンプレックス榎本圭子大阪府
灰ならしの心福島敬次郎岩手県
薬缶に小便、それは嫌!芦田悦雄大阪府
私を救ってくれたカンボジア稲森彩子大阪府
とらさ杉咲佳穂東京都
真夜中の台所緒方和子福岡県
思い出ベンチ河野通廣東京都
俺は極度の近眼である。静谷波郎山口県
早春のご褒美稲田智栄子鳥取県
スミレの花根岸智水埼玉県
夜と酒と男と女武内征二兵庫県
天井に届くまで嘉久記章静岡県
父が生きた時代絹田美苗兵庫県
ジャニー・ギター古川貴温山口県
若い生涯〜母をみつめて〜春りな子東京都
チューさんと玉ちゃん望月玉代静岡県
ニコライの鐘阿部功埼玉県
人生は暗闇のジェットコースター西村昭夫東京都
鉄火みそのこと片尾幸子岡山県
祖母の生き様野村拓矢栃木県

(敬称略)