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トクリュウ
平野耕一郎
身に覚えのないパワハラ告発で職を失った雨宮遼一は、偶然大学時代の先輩の綿貫と再会。そこで綿貫が立ち上げる新規事業に誘われる。遼一は家族を守りたい一心から綿貫の誘いに乗るが、それは実態のない投資詐欺だった。警察の強制捜査が入ると、遼一は綿貫に言われるままフィリピンへ。そこには、特殊詐欺の拠点があった──。急降下で奈落の底へと堕ちていく男を描いた小説。
ISBN:978-4-286-27154-5
定価:1,540円 (本体 1,400円)
発刊日:2025/11/15

昭和一〇〇年記念作品 昭和乙女達のマル秘円卓
岬陽子
自立型介護老人施設フラワーガーデンで5人の昭和乙女達は、日々を楽しく過ごしていたが、ある時品のいい紳士が施設に入居してきて、色めきたってしまう。なんとかお近づきになろうとして…『昭和乙女達のマル秘円卓』。毎度おなじみ、ユッキーとフッチーコンビが殺人事件に首を突っ込み…もとい、巻き込まれて繰り広げられる大騒動第8弾! 『軽井沢ウエディング殺人の罠』の2作を収録。
ISBN:978-4-286-26985-6
定価:660円 (本体 600円)
発刊日:2025/11/15

奇跡のリベンジマッチ
井上豊
南の浜で目覚めた男は、自分の名も過去も思い出せない。傷を負い、カラスに襲われながらも、貝と果実、銛で獲った魚で命をつなぎ、廃墟と水場、潜水道具の残る小屋を拠点に生還の道を探る。暴風と大波に翻弄された夜の断片が甦り、なぜ漂着したのかを追う旅は過去の贖いへと転じていく。蘇る記憶は、公安警察と企業の暗部へつながり、邂逅と別離の果てに、運命と対峙する長編小説である。
ISBN:978-4-286-26949-8
定価:880円 (本体 800円)
発刊日:2025/10/15

裏側の正義
小林什無
横浜市の郊外の警察署に勤務する刑事・三浦慎太郎は、所轄内で起きた殺人事件を、先輩刑事と共に解決に導くが、その犯人・金沢竜二は未成年であった。数年後、被害者の母親が今なお後遺症に苦しむ中、出所した竜二は改心したそぶりも見せず、不良仲間とつるみだす。人知れず竜二を観察していた慎太郎は、己の信念に基づき、ある決意をする……。正義のあり方を問う、本格警察小説。
ISBN:978-4-286-26935-1
定価:660円 (本体 600円)
発刊日:2025/10/15

イガノ
夢川記遊
広島・福山市。服部大池で赤いフェラーリと不審死が交錯する中、女性警察官の伊賀乃真由美が捜査に挑む小説。忍法〈眠らし〉〈集団催眠〉を操り、言葉を解する猫トラキチと共に、振り込め詐欺、元プロレスラーの凶行、クロスボウの影、人柱伝説の謎に迫る。刑事・御船健太と手を組み、赤いフェラーリの男を追う。池が呼ぶ夜、真実は水面下で息を潜める。大池の精霊・お糸の囁きが揺れる。
ISBN:978-4-286-26661-9
定価:770円 (本体 700円)
発刊日:2025/10/15

電子版あり
闇夜の光
丸野賢吾
2月5日の雪の大阪、大阪府警に詐欺被害届を出した45歳社長・鈴木卓也。SNSで知り合った女性の甘い誘いに乗り──。ロマンス詐欺と投資詐欺の罠に堕ちた顛末を、トマトの卵麺エピソードやシナトラ、サッチモの旋律が場面を彩る衝撃小説。インターネット社会へ警鐘を鳴らし、孤独と欲望が交錯する現代社会への痛烈な警鐘が心を揺さぶる一冊。
ISBN:978-4-286-26868-2
定価:990円 (本体 900円)
発刊日:2025/09/15

電子版あり
LOVE LOVE ラブホテル
井町さとる
ここでは、スタッフが「いらっしゃいませ」と言うことはないし、お客様の氏名も住所も記入不要。なぜなら、いわゆるラブホテルだからだ。ホテルにやって来る“お客様”には、事情を抱えている人がいる。そして今日もホテルパッシオ支配人の公彦のもとに不穏な連絡が……。ユーモアのある軽妙な文体で、社会の闇を読者の眼前にあぶりだす。現役のラブホテル支配人の手による連作小説7編。
ISBN:978-4-286-26757-9
定価:1,210円 (本体 1,100円)
発刊日:2025/08/15

電子版あり
家
左右々衛門
38歳でひきこもり同然の生活をしていた勘太は、ある日両親から実家を追い出され、山奥にあるという知り合いの家に向かった。五郎という男は、かれこれ二十年、独りでそこに暮らしているという。そこには電気も通っておらず、水道もガスもない。社会と隔絶された生活を余儀なくされた勘太に、不穏な影が忍び寄る……。ディストピア的世界を描く、ユニークなSFサスペンス。
ISBN:978-4-286-26432-5
定価:1,100円 (本体 1,000円)
発刊日:2025/08/15

電子版あり
女鳥羽川の流れ
文徹広
ホンモノ? ニセモノ? ふとしたきっかけで古美術の世界に踏み込んだ男が人間の欲や騙し合いから「真実」を探しだす。最後にたどり着いた「宝」とは──。「古美術の面白いところは、どの美術品にも分岐点があるということだ。……今思えば、あれが人生最大の分岐点だったような気がする。人生は様々な岐路に出合うが、右か左かでその後の人生が大きく変わってくる」(本文より)
ISBN:978-4-286-26557-5
定価:1,650円 (本体 1,500円)
発刊日:2025/06/15

電子版あり
【文庫】殺意の正典
永山千紗
長野県松本市の山間に総本部を置く新興宗教団体「御魂の会」。コロナ禍を経て三年ぶりとなった開祖生誕会で、信者7人が何者かに毒殺される。長野県警捜査一課の篠原汐里は、被害者である澤田親子の周囲の捜査を始める。すると、彼らの不可解な生活が次々と明らかになって…。信仰とは? 幸せとは? 家族の愛とは? 宗教によって人生を狂わされた者たちの苦悩を描いたサスペンス。
ISBN:978-4-286-25911-6
定価:880円 (本体 800円)
発刊日:2025/02/15