それぞれの出版体験

Road to publishing

小説家になるための道

松波 慶次さん

「好きなことを仕事に」
――尽きせぬ思いと静かな覚悟を胸に夢へと邁進する松波さんからコメントをいただきました。

社会人になって5年目の頃、転職しようかと思って仕事を探しはじめたとき、インターネット上で「文学賞」という言葉を見つけたのです。もともと読書が好きでしたし、文章を書いたり、物語を考えたりすることもすごく好きでしたから、「好きなことを仕事にできたらいいな」「小説家になるという道もあるんだな」と思いました。転職活動が小説家を目指すきっかけになったんですね。

小説家を目指すようになって色々な文学賞に原稿を応募するようになりました。ただ、ずっと結果が出なかったんですね。「自分には才能がないのか」とずいぶんと落ち込んで悩んでいました。どうすればいいのだろうと思っていたところ、文芸社さんの広告の「小説のご相談を承ります」というような文言を見つけました。問い合わせてみると、担当の方から電話をいただいて、色々とお話をさせていただきました。私の小説も読んでいただきまして、出版できますよという通知が届きました。ですが、費用がかかるという現実も知りました。手放しで喜べないところもありましたが、せっかくのチャンスだから話だけでも聞いてみようと思いました。

それまで知らなかった「自費出版」について伺い、疑問点も一つひとつ解消されていきました。そして「自費出版でもいいからやってみよう」という気持ちになりました。小説家になるための道として、文学賞の受賞以外に「自費出版」という選択肢も見えてきたんですね。もちろん、担当の方からは「自費出版したからといって小説家になれるわけではない」と率直にお話しいただき、そのことは理解していましたが、小説家になれる道が広がるのであればと、自分の夢に投資するつもりで自費出版を決めました。ここでやらなければ後悔する、という思いも強かったです。

刊行後は、担当の方の「売れる人は何でもするよ」というお話を念頭に置きながら、書評サイトやさまざまなメディアに献本したりしました。期待と夢を実現するためのセルフプロモーションという感じですね。そのなかで、人に手渡したり、送ったりすることができる「本」というのは、自分にとってひとつの「武器」になるということも改めて感じました。

それと、私を応援してくれている先輩が「インディーズデビューじゃん」って言ってくれたときには、アマチュア作家を名乗れるんだなと実感しました。それで「小説を出版したことがあります」と自己紹介することも増えましたし、自分のステータスとして語ることができるようになりました。もちろん、現状に満足はしていませんから、現実を知った上で「夢に向かって頑張ろう」と身が入った側面もありますね。「好きなことを絶対に仕事にしてやる。プロの小説家に、絶対になってやる」という強い思いを、持ち続けています。

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