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高尾高男君のタクシー日記
桑都偲
タクシー運転手から言うと、お客さんを乗せたタクシーの空間って人生の縮図のよう。感動的な出会いもあれば、怖いこともある。何が待っているか誰にも予測できない一期一会の世界。利用者にとっては一時的な移動手段であっても、その短い時間に「人と人との関係」が凝縮されているように思える。タクシードライバーが考えていること、感じていることを描いた日記風の物語。
ISBN:978-4-286-28293-0
定価:1,100円 (本体 1,000円)
発刊日:2026/10/15

本の中に消えた命
真城達彦
「ホンマに、君は何を考えてるの? 君が亡くなってから、もう一年も経ってるし……」もっとなにか彼にふさわしい弔いの方法はないか、とずっと思案していた元同僚。そして思いついたのは「寄ってたかって、あなたの四冊目を勝手に作る」だった。遺された人々が語る「間城孝彦」という人間──。自伝的小説『この街 出て行けず』『真っ当すぎる人たち』『この街で』のサイドストーリー。
ISBN:978-4-286-28236-7
定価:1,100円 (本体 1,000円)
発刊日:2026/10/15

愛惜は心の中に
小林什無
高校入学式で倒れたぼくは、偶然、美術部の先輩・山田比呂美と知りあう。部活動や勉強を通じ、ぼくたちは互いに惹かれ合い、やがて恋に気がついた。しかし、そんな二人に青天の霹靂のような出来事が起きる……。淡い恋愛を描いた表題作『愛惜は心の中に』と、秋田の寒村で新聞配達に精を出す少年と地域の人々との温かな交流を描いた『嗚呼、後三年の新聞少年』の2編を収録。
ISBN:978-4-286-28227-5
定価:770円 (本体 700円)
発刊日:2026/10/15

星の子ルビー 改訂版
とおだかずこ
雪の日に地上におり立ったルビーの宿題、それは悲しみにくれている人を幸せにすること『星の子ルビー』、結婚式で放たれた白い鳩、その中のくうちゃんは、仲間とはぐれてしまい……『くうちゃんのゆくえ』他、ちょっと不思議で、ちょっと愉快、そしてとてもあたたかいお話を16編集めて、花束のような本にしました。大切なあなたに届けたい1冊です。
ISBN:978-4-286-28225-1
定価:660円 (本体 600円)
発刊日:2026/10/15

消化されるもの
かいとおる
終電へ向かう男、カル。満員電車のなかで人々の内側から這い出した「妄想」は、やがて現実と空想、共感と孤独の境界を溶かしはじめる。壊し、混ざり、消化されてゆく意識の果てに、カルは自分の名前さえ見失っていく──。表題作『消化されるもの』をはじめ、都市を生きる人間の内面を、異形の幻想と鋭い言葉で描く、奇妙で、滑稽で、痛々しい濃密な寓話8編を収録。
ISBN:978-4-286-28224-4
定価:770円 (本体 700円)
発刊日:2026/10/15

はじまりの一球
こばやしじろう
「父が遺したのは、一球の記憶。ぼくはもう、野球ができない──そう思っていた」。憧れだった父は、野球場で突然命を落とした。その日から少年は、野球も、夢も、自分の心さえ閉ざしてしまう。しかし、支えてくれる姉、祖父、愛犬ロク、そして仲間との出会いが、少しずつ少年を未来へ導いていく。読後、胸の奥に静かな勇気が芽生える長編小説。
ISBN:978-4-286-28207-7
定価:770円 (本体 700円)
発刊日:2026/10/15

ジンジャーリリー
北村久美子
誰にも知られず死んだ男は、なぜ「キリスト」と呼ばれていたのか。ホームレスとして処理された身元不明の男。だが彼の死後、夜の街で生きる少女たちが語り始める。「あの人は、人を助けていた」。虐待された子ども、家出少女、居場所を失った者たち。社会の底辺で交差する人生の先に、ひとりの男が残した奇跡が浮かび上がる。闇の中でなお人を救おうとした者たちを描く、壮大な物語。
ISBN:978-4-286-28206-0
定価:880円 (本体 800円)
発刊日:2026/10/15

日本の終わりの始まり
北代進山
私たちは何を得て、何を失ったのか。戦前の豊かな共同体、戦争がもたらした試練、そして戦後の復興と高度経済成長。名家に育った双子の姉妹は、激動の時代を懸命に生きながら、教師として雪深い故郷の未来を支えていく。家族を思い、人を敬い、自然と共に生きる暮らしは、時代の波の中で少しずつ姿を変えていく。地方の小さな村から、この国の歩みを見つめた渾身の長編小説。
ISBN:978-4-286-28196-4
定価:1,100円 (本体 1,000円)
発刊日:2026/10/15

アイアンレオの川
高原左京
第二次大戦終戦後、復員した戦車兵・川口丈太郎は、戦友らと共に闇市で古着屋を始めたり、叔父の商売の手伝いに尽力し、混沌とした時代をたくましく生きる。やがて、偽装復員者が絡んだ、進駐軍の物資横流しの陰謀に遭遇した丈太郎は、京都帝大の富永、進駐軍のエバンス少佐と協力し、不心得者を捕える「作戦」を仕掛ける……。綿密な取材を元に、戦後の混乱期をリアルに描く長編小説。
ISBN:978-4-286-28194-0
定価:660円 (本体 600円)
発刊日:2026/10/15

内なる魔法のランプ
風間大幸
幻聴、孤独、挫折、そして再生──。統合失調症とともに生きる著者が、自らの体験を飾ることなく綴った魂の記録。現実と幻聴の狭間で揺れ、仕事や人間関係、海外での挑戦を経て、それでも「心の中には無限の宇宙がある」と希望を探し続ける。苦しみの只中から生まれた言葉は、病を知る人にも知らない人にも、生きる意味と人間の強さを静かに問いかける一冊。
ISBN:978-4-286-28193-3
定価:660円 (本体 600円)
発刊日:2026/10/15