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謝罪文代筆
山中密
実家暮らしのニート男・直哉は、偶然に元服役囚の甥・俊明と出会う。被害者に謝罪文を送るよう保護司の指導を受けるが、身勝手な内容に受取拒否をされ続けたという。かつては叔父である自分を蔑みきっていた相手が、唐突に謝罪文の代筆を依頼してきた。葛藤の中、文章を書くための僅かな知識と経験で “誰のために、何を書くべきか?”を追求し、小さな達成を果たす物語。
ISBN:978-4-286-27693-9
定価:1,100円 (本体 1,000円)
発刊日:2026/05/15

ところで、君はヤマネコが好きかい
平塚保治
美しくて、型破りなめぐみと暮らして六年。彼女以上に規格外の父親──パパさん。不倫にマッチング、マラソンなど、やりたいことは何でもする二人に振り回されながら、ぼくは常識に縛られて人生を楽しめていないんじゃないかと感じ始める。「もう少し肩の力を抜いてみろよ」とサクランボを鼻に詰めたパパさんが言う。確かにそうなんだけれど……。痛快ながらも考えさせられる小説。
ISBN:978-4-286-27648-9
定価:880円 (本体 800円)
発刊日:2026/05/15

長屋物語
永遠みどり
少女は、戦後、月島の長屋で八人家族で暮らしていた。船大工の祖父、働き者の両親、妹との日々。銭湯、都電、紙芝居、盆踊り──。社会人になってからは海外旅行に魅力に目覚め、ロシア、ギリシャ、パリ、そしてアフガニスタン、中国などへ。そして、リフォームを重ね、ひとり暮らしとなった長屋を去る日を迎える…。長屋での日々を描いた表題作のほか、物語やポエムも。
ISBN:978-4-286-27628-1
定価:550円 (本体 500円)
発刊日:2026/05/15

陽子
中野鉱一
河井継之助の血を引き、マレーシアの政治家マハティールを敬愛する市橋陽子は、「世のため、人のため」の信念を胸に生きていく。やがてサラリーマン生活に嫌気がさした陽子は、人のためになる生き方を模索。偶然知り合った建築士・田久保に見守られ、ホステス、市議会議員、子ども養護施設職員と、様々な職に挑む。高い志を持つ女性の真摯な生き様を描いた現代のビルドゥングスロマン。
ISBN:978-4-286-27603-8
定価:660円 (本体 600円)
発刊日:2026/05/15

キャプテン桐島
ふくおかしんや
営業一筋。運動部経験ゼロ。そんな課長・桐島健吾が、取引先創立五十周年記念駅伝のキャプテンに指名される。元陸上経験者の部下たち。本気の監督。冷静なマネージャー。仕事の一環として始めた桐島だが、しだいに走ることの楽しさと、奥深さに気づいていく。しかしチームには不協和音が生まれ、思わぬトラブルも。そして迎えた大会当日──。中年課長は、ゴールに何を見るのか。
ISBN:978-4-286-27598-7
定価:770円 (本体 700円)
発刊日:2026/05/15

天国からの手紙
ふくおかしんや
六歳で母を亡くした野太。十歳の誕生日に届いたのは、天国の母からだという一本のボールペンだった。半信半疑で書いた手紙に返事が届く。こうして始まった少年と亡き母の、誰にも知られない文通。だがある日、突然それは途絶え、インクも尽きる。十八年後、アルバムに挟まれた一通の“手紙のコピー”が、野太の記憶を静かに揺さぶる。家族の記憶と愛をめぐる、あたたかく、切ない物語。
ISBN:978-4-286-27597-0
定価:880円 (本体 800円)
発刊日:2026/05/15

アクアリウムの夜
中尾元六
都会の通勤列車や大学、職場、接待の場、夜の飲食店、遊園地、田舎の風景など、多様な場面を通して若者から中年までの登場人物たちのささやかな日常と心の揺らぎを描く。就職活動や職場での人間関係、接待の裏側、家族や過去への想い、孤独や欲望が断片的に示され、各人の選択やすれ違いが静かに連なっていく。現代社会の孤立感と人間関係の脆さを浮かび上がらせた、心に沁みる短編集。
ISBN:978-4-286-27586-4
定価:1,540円 (本体 1,400円)
発刊日:2026/05/15

プロジェクトS
澤仁
1990年、アメリカ、欧州を巻き込んだ大事件。ちょっとしたミスから、欧州のワインがアメリカに輸入できなくなったのだったが、日本では当初その問題に深く関わろうとする者はいなかった。しかし、世界はどんどん変化し、日本抜きに国際化を遂げていた。そんな時、日本の「真の国際化」を実現するために、アメリカのGAP(農業生産工程管理)の全容さえ知らない中、未知の世界に足を踏み入れた、日本、欧州の会社員たちがいたのだった。
ISBN:978-4-286-27584-0
定価:1,760円 (本体 1,600円)
発刊日:2026/05/15

白きアリアス
桐原夕一
新聞配達のアルバイトをしながら、美術研究所で石膏デッサンの実習に励む青年ヒロシは、己の将来に不安を抱きつつも、懸命に絵画に取り組んでいた。やがて彼は、研究所にある石膏像「アリアス」にどこか似た雰囲気を漂わせる、喫茶店のママに強く惹かれていくが……。叶わぬ恋と、ままならぬ芸術の狭間で焦燥する若者の、等身大の心情を活写した小説。
ISBN:978-4-286-27573-4
定価:660円 (本体 600円)
発刊日:2026/05/15

山が泣いた
高津典昭
何をやっても裏目に出る、居場所のない男。時代遅れの義侠心を持つ、お人好しの男。本来なら交わるはずのなかった二人の人生が交差した時──。現代社会の生きづらさを描いたヒューマンドラマ。「この現場の完成日に、有本さんと一緒に祝杯あげるんだもんな。俺たちはそう約束したもんな」男が命を賭して守り抜こうとしたものは、友情か、それとも自身の信念か……。
ISBN:978-4-286-27543-7
定価:1,540円 (本体 1,400円)
発刊日:2026/05/15