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信西と清盛
市村嘉平
都の最強の武士団は、平清盛の率いる平家一門である。平家一門と信西家。両家の付き合いは清盛の父・平忠盛時代から続いている。鳥羽院庁において、両家は、共に汗を流してきている。だから、ということであろうか……。今、この国のかたちを革めるため、両家が立ち上がるべきである。信西入道の両目には、このとき理想としている国家の有り様が映し出されていることだろう。(本文より)
ISBN:978-4-286-28128-5
定価:1,430円 (本体 1,300円)
発刊日:2026/09/15

仁徳天皇 なにわを拓いた大王
川口清
第十五代の大王、誉田別(ほむだわけ)の崩御後、皇位を巡る争いが勃発。長兄の謀反と、弟の自害により、次兄の鷦鷯(さざぎ)が、第十六代の大王(仁徳天皇)となる。難波へ遷都した彼は、海の向こうの国家ににらみを利かせつつ、飢饉にあえぐ民のため、仁政を敷こうとする。後世、聖帝(ひじりのみかど)と称えられた仁徳天皇の素顔に迫る、重厚な歴史小説。
ISBN:978-4-286-27953-4
定価:880円 (本体 800円)
発刊日:2026/09/15

唐松医院の人々
内藤史朗
日本統治下の台湾。原住民地域で医療活動に尽くした医師が、混乱の中で命を落とした。なぜ、惨たらしく非道なその死は起きたのか? 蔣介石政権、二・二八事件、引揚げ、民族対立──。激動の東アジア史の裏側で、ひとつの一族が背負った“消された記憶”を、台湾の出自のある筆者が渾身の筆致で描き出す。歴史と家族の真実に迫る、壮大な現代史小説。
ISBN:978-4-286-27917-6
定価:770円 (本体 700円)
発刊日:2026/09/15

我、此処を死地と定む
田渕渓悟
山が見ていた。川が覚えていた。戦が終わっても、土地は忘れない──。信濃に刻まれた戦の記憶を、名将だけでなく、陰で迷い、傷ついた者たちの視点から描く歴史小説集。平将門・平貞盛、木曾義仲、信濃国人衆、武田攻め、水戸天狗党、松代大本営。時代を超える信念と喪失、死地に立つ覚悟を、血の通った筆致で描く。長野県150周年の節目に、長野出身の著者がおくる信濃歴史小説集。
ISBN:978-4-286-27646-5
定価:1,430円 (本体 1,300円)
発刊日:2026/09/15

ぽん太とこの葉の気紛れ歳時記
夢乃みつる
神田須田町に暮らす、ぐうたら亭主・ぽん太と、髪結いの女房・この葉。子を持てぬ寂しさや、暮らしの不安を抱えながらも、二人は江戸の名所を巡る旅へ出る。神田明神、飛鳥山、増上寺、御殿山──。花見、月見、茶屋に狐。笑いあり、化かし合いありの道中で、夫婦は少しずつ“生きる愉しみ”を取り戻していく。人情と江戸風俗が息づく、粋であたたかな歳時記物語。
ISBN:978-4-286-27904-6
定価:660円 (本体 600円)
発刊日:2026/08/15

指輪物語 倭国の指輪 第8巻
向井啓
神話と古代史を行き来するファンタジー大河小説の完結編。黄金の指輪は邪馬台国に、珊瑚の指輪は邪馬奴国に。二つの指輪が導いた最終決戦の火蓋が切られる! 邪馬台国は漢の国の後ろ盾を強固なものとするため、一大率の難升米を中心として大陸への派遣団を組織する──。卑弥呼と壱与のあざなえる縄のごとき関係に倭国の栄光と悲劇が見事に描写されている。
ISBN:978-4-286-27107-1
定価:2,200円 (本体 2,000円)
発刊日:2026/08/15

稗田村で阿礼を振る男
中西楸
奈良の稗田環濠集落を訪れた「私」は、不思議な雰囲気をまとった人物と出会う。その人物とは、古事記の編纂に関わった、かの稗田阿礼こと忌部子首だった。子首に長年の疑問をぶつけた「私」は、『古事記』編纂にまつわる様々な人間模様と、その内容に仮託した忌部一族の想いを知ることとなる。日本の古代へのロマンを奔放に綴った、歴史幻想小説。
ISBN:978-4-286-27761-5
定価:660円 (本体 600円)
発刊日:2026/07/15

続・さきのもりひと
杉谷藤樹
肥前・志摩の里を拠点に、伽耶族の末裔である仮屋一族の営みと戦いを全四章で描く。第一章の躍動する捕鯨描写を軸に、命懸けの駆け引きと共同体の技術継承、製鉄や翻訳に生きる職人たち、耶蘇教の受容と祈り、僻地経済の工夫と貧民救済の活動、そして真空管テレビを使う文字画像通信の開発まで、自然と信仰、交易と近代化の葛藤を克明に描く歴史叙事。
ISBN:978-4-286-27749-3
定価:1,650円 (本体 1,500円)
発刊日:2026/07/15

電子版あり
高円寺の空 兜町の夢
倉地吾一
水不足に苦しむ、打ち捨てられた荒野を人々が必死に開拓し発展した「高円寺」。大坂米市場の伝統を引き継ぎ、株の町として日本経済の近代化と発展を支えた「兜町」。江戸時代から現代まで、ふたつの地域で人々の運命が交錯する。飢饉、明治維新、鉄道開通、震災、空襲などを乗り越え、たくましく歴史を紡いできた市井の人々の、史実に基づく物語。
ISBN:978-4-286-27727-1
定価:1,870円 (本体 1,700円)
発刊日:2026/07/15

ノーカントリー
大山四季
時は室町、京都の片隅で生きる孤児の無名は、旅の法師の導きで、伯耆国(鳥取県西部)にて新たな生活を始める。無明と名を改めた少年は、やがて伯耆の領主の娘・美盗の小者となる。男勝りで裏表のない美盗に、無明は惹かれていくが、やがて浅野家は近郷の領主との争いに巻き込まれていく……。無情の世を漂白する少年が、他者との交わりを通じ、人間らしさを見いだす時代長編。
ISBN:978-4-286-27720-2
定価:770円 (本体 700円)
発刊日:2026/07/15