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ジャンル:小説・エッセイ

電子版あり
犬は嫌な目つきをしない
浅野竜
四十歳を間近にして結婚することになり、私が真っ先に思ったのは犬を飼いたいということだった。なぜ犬が好きかといえば、私が孤独な子どもだったからだ。私は生後三カ月でポリオに罹り、左脚に後遺症を負った。歩行時に膝は曲げられず、走るのも難しいので学校の体育は見学したし、野外遠足や修学旅行にもいったことがない。勢い放課後は一人遊びが多くなり、飼い犬はいつもそばにいた。第5回Reライフ文学賞長編部門最優秀賞受賞作。
ISBN:978-4-286-28152-0
定価:1,320円 (本体 1,200円)
発刊日:2026/10/15

よし、夢を見に行こう
下小石和久
軍艦島を舞台にした前作『再興は動かぬ船から』に続く本作では、幼少期から数々の不可思議な現象を体験してきた主人公の石和が、軍艦島や故郷にまつわる記憶、そして未来を示唆する奇妙な出来事に遭遇する。現実と幻想の境界が揺らぐ中、仲間や出会った人々との関わりを通じて、自分に託された役割と向き合いながら、過去の後悔、未来への責任、そして夢を追う姿を描いた物語。
ISBN:978-4-286-28133-9
定価:770円 (本体 700円)
発刊日:2026/09/15

ラビットフライ
皇海翔
鉛色の空を、痩せこけて醜い巨大なウサギが跳んでいた。骨を露出し、血を滴らせながら舞うその姿は、若者たちの不安と孤独、そのものだった。就職氷河期、派遣労働、心の病、3・11、そして自死──。崩れていく時代の中で、人は何を見て、何を信じるのか。山をこよなく愛した筆者が10年をかけて紡いだ、青春の幻想文学。
ISBN:978-4-286-27710-3
定価:1,430円 (本体 1,300円)
発刊日:2026/09/15

あなたに夢見させます
葉音浩
背中を僅かに丸め、黒い服装の陰気臭い若い男。彼が依頼者に見せるのは、深層心理の底にある「本当は望んでいた人生」。平凡だが、一人の男性と出会い、恋をして結婚を夢見る女性。現代アートの頂点に君臨し、最高の理解者を得て栄誉ある作品を生み出す芸術家……。あなたは彼に会って、「夢」を見たいだろうか? 見た後、何を思うのだろうか? 心がざわつくブラック・サイコノベル。
ISBN:978-4-286-27994-7
定価:660円 (本体 600円)
発刊日:2026/09/15

地球を駆けた7日間
鈴木周平
賢一は今も彼女の子供がいなくなったのを心配して彼女のところに行くのだろう。行ってどうする。彼女を慰めるだけ? それとも子供を見つけられるのか。賢一もそれは分からなかった。エロイザから懇願されて向かったものの、自分でその子を見つけることができるのか。その自信もあまりなかった。それならエロイザのそばにいて慰めるだけなのか。「僕はどうしたらいいのでしょう」(本文より)
ISBN:978-4-286-27978-7
定価:880円 (本体 800円)
発刊日:2026/09/15

勤と信之介
寒河江俊次
引きこもり生活を送る青年・勤は、ひったくりの末、新人警察官を刺して逃亡する。後輩を失った警察官・信之介は、自責と怒りに囚われ、やがて逮捕された勤に銃口を向ける。人を刺した勤と、仇討ちに走った信之介。それぞれの行為に殺意はあったのか。裁判と服役、逃亡先で勤を支えた優子との再会、その後の人生を通して、罪と償い、家族の苦悩、復讐が生む連鎖を描く犯罪小説。
ISBN:978-4-286-27884-1
定価:660円 (本体 600円)
発刊日:2026/09/15

おもいのすえ
輝羅
親友が語った「不思議なはんこ」の噂──それがすべての始まりだった。クラスメイトの事故、謎の印影が押された写真、学校に隠されたダンボール箱。そして突然姿を消した親友。何度か感じた違和感を追う美鈴は、やがて過去に埋もれた因縁と恐るべき真相に辿り着く。散りばめられた伏線が一つにつながる時、すべての謎が反転する。学園オカルト・ミステリー。
ISBN:978-4-286-27610-6
定価:550円 (本体 500円)
発刊日:2026/09/15

パーフィディア
塚本正明
奈良を舞台に、孤独な晩年を生きる元大学教授神山と、人生の岐路に立つカフェ店主の紗矢子との出会いを描く小説。自身の内に理想の紗矢子像を作り上げていく神山と、不惑を前にした紗矢子の「人並み」の幸福に揺れる心。マスク越しの眼差しに託された想いは、やがて愛と幻想、希望と喪失が交錯する切ないドラマへと変わっていく。「老いらくの恋」のひとつのかたちを示した新境地の一作。
ISBN:978-4-286-27983-1
定価:1,430円 (本体 1,300円)
発刊日:2026/09/15

運命の女性 紀子
白石醇平
還暦を過ぎ、天涯孤独の紀 純平は、ある夜、知り合いに誘われ、新宿で開催されるフラメンコのショーに赴く。そこで隣席に座った女性、片桐紀子との間に生じた些細なトラブルをきっかけに、気づけば純平は、彼女の自宅で夜を明かす羽目に陥る。そして翌朝、不測の事態が純平と紀子を強く結びつけることとなる……。偶然の出会いから始まる、遅咲きの純愛小説。
ISBN:978-4-286-27933-6
定価:550円 (本体 500円)
発刊日:2026/09/15

心からの贈り物
花村詩織
ある日市場で、不思議ないわれのある、大きな白い布を買った私は、いつの日にか、その布を刺繍で飾ることを目標に、刺繍の趣味にのめり込んでいく。その十数年後、事故に遭い、意識が戻らぬまま入院を続ける私は……。巻頭作『私の出会い〜巡り合わせに感謝を〜』を始め、様々な不思議との遭遇、他者との出会いを通じ、時を超えたつながりを手に入れる、5本の心温まる短編を収録。
ISBN:978-4-286-27880-3
定価:660円 (本体 600円)
発刊日:2026/09/15