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ジャンル:小説・エッセイ
いつまで記せるか
小林佐知子
亡くなった母親が遺した日記には、家族への感謝と将来を案ずる気持ちが記され、声が出せなくなる自身の病に対する苦悩もぶつけられていた。書くことでしか伝えることのできない母親の、長い遺言でもあり、話すことの代わりの「言葉のアルバム」でもあった。日々を綴るということは、そのような身近な人への感謝と惜別の言葉を遺していくことなのかもしれない。
ISBN:978-4-286-25368-8
定価:1,540円 (本体 1,400円)
発刊日:2024/09/22
ロウケン
山田博愛
「ロウケン」とは介護老人保健施設の略で、分かりやすく言えば老人ホームのことである。本作は、そのロウケンで起きた殺人事件の犯人や経緯を明らかにする物語。ある夜、ロウケンに勤める介護士の里子が、入所者である福井の死に遭遇してしまう。部屋の窓が開いており、福井は他殺と判断される。警察による捜査が進むにつれて、過去と未来、リアルとバーチャル、その間に穿たれた歪みが見えてくる。
ISBN:978-4-286-25763-1
定価:770円 (本体 700円)
発刊日:2024/09/15
最後の約束
佐倉守莉
父の死をきっかけに、主人公は父の遺品である本に隠された秘密を解き明かす旅に出る。吹雪の夜に見た夢が現実となり、家族の絆と過去の約束が明らかになる。突然訪れた悲報に動揺する主人公は、次第に父の想いと向き合いながら成長していく。この小説は、愛と真実を追求する中で成長する主人公の姿を描いた感動的な物語。家族の愛と再生の物語が詰まった一冊。
ISBN:978-4-286-25686-3
定価:1,100円 (本体 1,000円)
発刊日:2024/09/15
刑事の記憶V 不在証明(アリバイ)
島二郎
町議会議長選絡みの贈収賄事件の捜査中に起きた資産家夫婦殺害事件。捜査とともに、被害者男性の非道で吝嗇な性格が次第に浮き彫りにされていく。一方、被害者女性には男性の影が……。妬心、怨恨、邪恋が幾重にも絡み合った事件は、さらなる変容を見せていき──。昭和・平成という時代を駆け抜けた熱い刑事たちの活躍を描いた「刑事の記憶」の第3弾。胸を揺さぶられる極上のミステリー。
ISBN:978-4-286-25646-7
定価:1,650円 (本体 1,500円)
発刊日:2024/09/15
【文庫NEO】君の正体を言い当てようか
久頭一良
27歳の滝川慎司は、婚活アプリでミナという女性と知り合う。趣味も話も合い、笑顔の可愛いミナに好印象を持った慎司は、次のデートの約束を取りつける。ところが、彼女自身のことを尋ねるとなぜか頑なに口を閉ざすミナ。そして、アプリに書いたプロフィールは全部デタラメだと告白する。慎司は、ミナの職業、年齢、出身地、全てを見破ってみせると宣言。二人の謎解きゲームが始まった。
ISBN:978-4-286-25208-7
定価:770円 (本体 700円)
発刊日:2024/09/15
秘恋
加賀ゆう子
一、心夫と暮らした金沢は 雪の深さもとかす恋 港宿から聞こえる汽笛 心夫帰ってよこの胸に 髪にさざんか燃えて泣く/二、兼六園から能登湾 桜吹雪が散りいそぐ 白い玉砂利乱れるすそも 女ごころに 秘められた 赤い毛氈金屏風/三、心夫が酔わせた 能登の酒 酒の味さえ初恋と 輪島浮島想いは尽きぬ 酔えばなおさら身を焦がす 踊る越前竹人形(「秘恋─ひれん 」作詞・作曲 加賀ゆうこ)
ISBN:978-4-286-25750-1
定価:1,320円 (本体 1,200円)
発刊日:2024/09/15
愛しいラブレター 戀衣
八十八學無
おじさん、大好きです。轟圭介は可憐な女性、御代恵を暴漢から救った。恵は圭介の強さに魅かれ想いが募る。二人の年齢差30歳、圭介も恵に魅かれながらも30歳の障壁に葛藤する…。短編「膝黒子」は、中学の転校生と在校生の淡い恋物語。「失踪へのアプローチ」は、偶然知り合った男と人妻は互いに惹かれ合い、やがて女は離婚、二人は失踪。そして…。
ISBN:978-4-286-25623-8
定価:770円 (本体 700円)
発刊日:2024/09/15
ブサイクの君に恋してる
星優利愛
22歳フリーター、風花はずっと漫然と生きていたが、ある時お笑い芸人の池田千昭に恋をした。彼と出会いたい。そこでファンレターを書くわけでもなく、出待ちするわけでもなく、一足飛びに彼と同じお笑い芸人を目指すことにした。自分に自信のあった彼女は、勢い勇んでお笑い専門学校の門をくぐるのだが……。涙あり、笑いあり、テンポよく進む展開に思わず引き込まれる恋物語。
ISBN:978-4-286-25608-5
定価:770円 (本体 700円)
発刊日:2024/09/15
万華鏡アニバーサリーズ
狭倉瑠璃
今日は何の日を、恋人たちのショートストーリーで綴る。「9月11日は公衆電話の日」街角で見かけた公衆電話に、ふと思いついて歩み寄った。小銭を取り出し投入する。小さな賭けだった。彼女は在宅でないかもしれない。公衆電話からの電話など、警戒して出てくれないかもしれない。それでも。呼び出し音が切れた。応えた彼女の声に嬉しくなる。そう、その声なのだ、聞きたかったのは。
ISBN:978-4-286-25559-0
定価:1,210円 (本体 1,100円)
発刊日:2024/09/15
こころのゆうき
千川ゆう
双子として生まれた「こころ」と「ゆうき」。障害を乗り越え、成長していく二人の姿を通じて、絆と勇気の大切さを描く感動の小説。彼らの成長過程には数々の試練が待ち受けているが、それを乗り越えながら見つけた希望と誇りを、彼らの視点からリアルに描写。家族や友人との触れ合いを通じて、心の深さと強さを感じさせる一冊。感動のクライマックスも必見。
ISBN:978-4-286-25671-9
定価:550円 (本体 500円)
発刊日:2024/09/15